コグマとねんね

さっき病院から検査結果の報告があって、
今日退院することに!!!
やったぁー!!!ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃


後で時間ができたら入院記録を書く予定です。
では、お迎えに行ってまいります♪


というわけで、シオ丸さん無事退院。


事の始まりは17日の日曜日。
ユウキくんにシオ丸を預けて美容院へ行って帰ってお昼を食べて、
今度はユウキくんが携帯SHOPへ出かけて行った。
シオ丸とお留守番をしていて午後3時。


そうしたら、急にシオ丸が咳き込み始めた。
様子を見ていたのだが、咳が止まらず、今度は体中が震えだした。
これはマズイ!しかも非常に!と思い、ユウキくんに電話。
『救急車を呼べ!』と言われたので呼んで、救急病院へ。


ああ、また救急車に乗ってしまった・・・・・・。
まだ震えているシオ丸を抱っこしていたら、
突然シオ丸がぴゅーっっと吐いた。
人生初ゲロ。
土曜日から食欲が無く、ほとんど食べていなかったのだが、
日曜の昼は食欲が出たようで、おかゆ+野菜の煮物とバナナ半分を
食べていたのだが、未消化で出てきていた。


救急病院に到着したら、小児科の先生がいて診て貰えた。
熱を測ったら40度越えてる・・・!
レントゲンと血液検査と採尿、鼻水も採取、そして生理食塩水を点滴。
結果はRSウイルスと細気管支炎。
気管支の細かいところが炎症を起こして、呼吸しづらくなり、
肺が大きくなって心臓を圧迫していたのだそうだ。


RSウイルスは、もう少し大きい子供なら、鼻風邪で終わる程度の
ごくごくよくあるタイプの風邪なのだが、シオ丸の場合は、
心臓疾患があることと、それに伴って肺高血圧だったために、
肺にダメージを受けやすく、ダウン症であるために筋力が弱く、
当然、呼吸にまつわる筋力も弱いので、重症化しやすい、とのこと。
で、即入院決定。


処置と検査をしている間、ずっとベッドの脇のカーテン越しで
待っていたのだが、先生が、『ダウン症で生まれてきて、
心臓の手術も受けている、歴戦の勇士だから、これくらいなんともないよ!』
と言っているのが聞こえて、涙が出た。
救急だったけど、いい先生に当たってよかった。
その後も病棟に様子を見に来てくれて、シオ丸を可愛がってくれた。


ユウキくんが駆けつけてくれたので、交替して荷物をとりに一旦帰宅。
ここの救急病院は、子供の場合は24時間付き添いが原則。
ワタシも楽な服に着替えて、洗面道具を持って一緒に入院。
ユウキくんと交互に夕飯を食べて、9時の消灯でユウキくんは帰宅。


シオ丸は、酸素マスク、点滴、心電図、酸素測定器と
コードだらけになって、苦しそうにしていたが、11時過ぎにやっとネンネ。
と思ったら、咳こんだりしてすぐに目が覚め、コードを嫌がって大暴れ。
午前2時に熱は下がったものの、酸素マスクを外すと体内の酸素量が
ぐぐっと減ってしまう状態。
しかし、苦しいせいもあって、全く寝ず。
酸素マスクをつけてもつけても外してしまう。
そして、シオ丸の手足にからまるコードを、
バラエティ番組のADさんのように、
一晩中直し続けた。
それでも、何度も何度も心電図のテープがとれて、看護士さんが
何度も何度も張り替えなくてはならなかった。
そして、やっとシオ丸が寝た・・・!と思ったら、
同室の赤ちゃん(2人部屋)が泣き出して、結局2人が交互に泣いて、
ワタシも、さすがに明け方にはキレキレだった(涙)。
(当然、赤ちゃんのママも眠れなかっただろうなー。)


翌朝18日の朝6時頃、やっとウトウト・・・と思ったら、
吸入、検温のたびに起きて、イヤイヤモードのシオ丸。
そうだよね〜イヤだよね〜。
ワタシもシオ丸を産んだ時に、点滴を打ち続けたのが本当にイヤだったもん。


ユウキくんが仕事を休んでくれたので、10時に一時帰宅。
帰ったら家の中が片付いていた。さすがユウキくん。
洗濯して翌日のゴミの収集に備えてゴミをまとめて、
熱いお風呂に入ってベッドに入ってみたが、少し寝ては起きて
ワタシもなかなか寝付けず、結局2時間くらい横になれた。


そうそう、病院の付き添い用ベッドというのが、これが、
椅子くらいしか幅がなくて、キルト状のマットとシーツと枕と毛布が
セットになっていて、これで寝るって・・・?無理だし!みたいな。
これじゃ看病する方が倒れちゃうんじゃ???と思った。
実際倒れる人がいるんじゃ???


シオ丸もさすがに、ちょっとは寝たようだったが、
ささいな事でも大号泣で、オムツ替えにも四苦八苦。
でも、食欲はでてきたようで、お昼ご飯からほぼ完食!!!
そして、夜にユウキくんが帰宅。
あれだけ寝ていないんだから、今夜は寝てくれるだろう、
と思ったのだが、やっぱり夜中過ぎまで寝付けないようで、
ベッドの上で、うろうろ動き回り、ワタシは相変わらずコードを直し続け、
(抱っこしていてもいいのだが、抱っこすると腕の中で動き回り、
もう収拾がつかなくなるので、抱っこしないでいた。)
もう本当に無理です・・・と力尽きて、シオ丸より先に落ちてしまった。


相変わらずシオ丸の体内酸素量が低かったので、
低い数値になると、つけている測定器のアラームが
ピンポーン!ピンポーン!と鳴り響き、ウトウトしながら聞いていたのだが、
そういえば、昨夜はちょっと鳴っても看護士さんが来てくれたけど、
今夜は決まった時間以外誰も来ない・・・。
暴れすぎだから放置?と思った。
看護士さんも相当疲れているようだった。


19日、朝6時に目が覚めると、シオ丸はスヤスヤ。呼吸も安定。
しかし、胸のところに酸素チューブをつけて、うつぶせ寝をしたので、
胸のあたりが湿ってしまっていた。
熱は下がったけど、今度は下がりすぎ。35度台。


10時にユウキ父母が来てくれたので、交替。
(ハル母も風邪でダウン!今はやっと回復。)
ユウキ母は、ワタシの分までお弁当を作ってきてくれた(涙)。
今日はもう洗濯とお風呂は捨てて、そのままベッドに直行。
2時間くらい寝た。熟睡。


3時頃戻ると、さんざん泣いた顔のシオ丸ちゃん。
どうやら、暴れて点滴が外れたらしい。
そして、また点滴をされるときに大号泣したのだとか。
押さえつけられるのが何よりキライだから・・・。


少し寝て多少はスッキリしたものの、また動き回るシオ丸との、
というよりはシオ丸についているコード類との格闘が始まった。
回診に来た先生も、『どうやったら、こんな風に絡まるんだ?』
と言っていた・・・。
そして看護士さんに『スパゲッティが絡んでるよ。』と言っていた。


その夜も、シオ丸さんはじっとしていられず、
(当たり前だ!高速ハイハイ真っ最中だし、
やっと自力たっちしたとこだもん!)
酸素チューブから水が漏れてシーツを換えてもらうこと2回。
やっと寝たと思ったら、寝返りをうった拍子に
点滴の接合部分が外れて、血がぴゅーっとなること2回、
仕方なく、拘束衣でベッドに括りつけたら大号泣。


結局、夜中の2時に、看護士さんが
『こんな状態だと治るものも治らないので、お預かりということにして
NICUでずっと看護させてください。』と言ってくれて、
シオ丸を預けて、しょんぼりと帰宅。
もう寝ていたユウキくんが迎えてくれて、なぐさめてくれた。


24時間付き添い以外は、面会時間が午後1〜9時と決まっている。
さすがに疲れ果てて、20日は午前10時までぐっすり寝た。
起きて洗濯をして、お風呂に入り、おつかいなど済ませ、
面会に行ったのが午後3時すぎ。
何故なら、きっとぐるぐる巻きにされていて、
会ってもお互い辛いのでは・・・と思ったので。
あと、午後4〜5時の間に主治医から病状の説明が毎日あるので、
とにかくそれだけは聞こうと思って、この時間。


面会に行ったら、RSウイルスということで、NICUの中の
更に隔離されたお部屋に移っていた。
そーっと近づくと、ぐるぐる巻きにはされてなくて、
酸素チューブはなくなって、足に酸素量の測定器と、
手に点滴のコード2本のみになって、コリラックマに突っ伏して寝ていた。
そして髪をふたつに結わかれていた。かっ、かわいい(笑)。


『シオちゃん!』と声をかえたら、起きて満面の笑みで抱きついてきた。
よかった、よかった。
どうやら、家族が一緒じゃないほうがおとなしくしていられたようだ。
それはそれで、可哀想で不憫なのだが・・・。
髪も、おとなしく抱っこされて結わかれていたらしい。


居ても良さそうな雰囲気だったので、シオ丸が寝た隙に
ユウキくんに連絡したら、早めに仕事を切り上げて来てくれたので、
交替で夕飯を食べて、9時までシオ丸と一緒にいた。


翌日21日は、1時から面会に来た。
心電図のテープ後と、泣いて汗をかいたので、体中に汗疹のような
赤いかぶれができてしまった。
点滴をしている手が固定されて布で巻かれているのだが、
シオ丸はそれで器用に首周りをポリポリと掻いていた。
塗り薬をつけてもらったら、だんだんひいてきたので安心。


2時過ぎにユウキ父母がパジャマを持って面会に来てくれた。
ちょうど病院主催のクリスマス会が始まって、
人形劇と紙芝居、歌などを見る。
シオ丸は、おじいちゃんおばあちゃんに遊んで欲しくて、
クリスマス会より、二人に夢中だった。
しきりに笑顔でアピール(笑)。
サンタさんが子供たちにプレゼントをくれた。
お砂場セットとお菓子と、「早く良くなってね」というカードが入っていた。
クリスマスに入院してみるもんだな!と思ったが、
イヤイヤ!クリスマスはうちで過ごす方がいいに決まってるのダ・・・。


3時のおやつは、イチゴのショートケーキが出た。
シオ丸にもなんと丸々1個!
今日だけは特別だよ、ということで、ユウキ母に食べさせてもらった。
そうしたら、催促してもないのに、「おいしい!」のサインを・・・!
そして、結局生クリームは避けたものの、全部食べてしまった。
ユウキ父に『甘いもの好きは遺伝だね。』と言われていた。
ああ、ビックリだよ、シオ丸さん・・・。


クリスマス会でお昼寝しそびれたシオ丸は、
夕飯後にはもうウトウト。
寝た・・・と思ったら、ユウキくんが来て、そうしたら、寝ぼけつつも
パパを確認してまた寝た。
ユウキくんが面会に来るたびに、極上の笑顔で歓迎。
パパ好きは入院中も健在であった。


そういえば、看護士さんが、コリラックマを抱きしめて眠るシオ丸を見て、
『おうちでもこうやって寝てるんですか?』と言っていた。
何人かの人に聞かれたので、みんなコレを見て
『ププッ!(ノ∇≦*)』と思ったのだろう。
痛い思いをいて、看護士さんや先生をイヤがるかと思ったら、
案外そうでもなくて、誰かが近づいてくるたびに、
顔を覗き込んでは、ニコーッと笑って愛想を振りまいていた。


看護士さん、といえば、とっても親近感を感じる人が居て、
この人誰かに・・・誰かに・・・あっ!ドラドラの塚っちゃん!
と思ってしまってからは、もうその人が塚地にしか見えなった。
もちろん若い女子。でもシオ丸になつかれていた。
たくさん看護士さんがいたけれど、シオ丸センサーが
キュピーーン!となる人とならない人がいて、
その差はわかるようなわからないような・・・。
まるでクレヨンしんちゃんのようなシオ丸。
若いお姉さんが大好き。


イチゴショートケーキを食べたのが良かったのか、
今日の午前中に病院から電話があって、
『血液検査とレントゲンの結果が良好だったので、
明日退院の予定だったのですが、一日早めて今日退院しましょう。』
ということになり、早速お迎えに!


病院に着くと、看護士さんが、『すごい待ってます。』と。
ベッドに向かうと、コリラックマを抱きしめたシオ丸が
泣きはらした目で待っていた。
抱っこすると満面の笑み。


薬剤師さんと先生から説明があって、無事退院。
お薬3日分。今日からはごはんもお風呂もいつも通り。
週明けに、かかりつけの病院にかかってくださいとのこと。
インフルエンザ2回目は、年明けに受けることになった。
かかりつけ医とこども病院向けに、お手紙も書いてくれた。
お会計は1600円也。


抱っこではしゃぎまくるシオ丸を車に乗せて帰宅。
車の中でも、笑ったり、窓の外を眺めたりして、
久々の娑婆を堪能していた様子だった。


おうちに着いたら、もう高速ハイハイ&伝い歩きしまくり。
自力たっちは、思うように力が入らないのか控えめ。
とりあえず、お昼ごはんは完食したようだったので、
3時にミルクだけ飲んだ。
入院中、感染しないために部屋から出られず、おまるも上手く使えないため
オムツでウ○チを余儀なくされていたのだが、
おうちに帰ったら、忘れていなくてちゃんとできた。ホッ。
さんざん遊んで疲れてネンネ。


大変だったけど、やっぱりシオ丸がいない生活なんて、
もう考えられない・・・・・・。
クリスマスをおうちで迎えられて本当によかった。